2004年8月20日から21日午前までの1日半の日程で、北京の日中友好環境保全センターを会場として行われた環境損害賠償立法国際シンポジウムに参加した(右のフォトアルバム200408 CLAPV Conference参照)。この国際シンポジウムは全国人民代表大会環境・資源保護委員会法案室と中国政法大学の共催のもと、フォード財団とオランダ国際開発協力機構(NOVIB)などから資金協力を得て、中国政法大学公害被害者法律援助センター(環境資源法研究・サービスセンター、CLAPV)が、実施したものである。このシンポジウムは今年3月に熊本学園大学で開かれた第2回環境被害救済(環境紛争処理)日中国際ワークショップにおいて全人代環境・資源保護委員会法案室主任(室長)の孫佑海氏が開催予告したものである。特徴としては、環境法及び周辺科学研究者、そして関連する行政、法曹界の実務家だけでなく、民法関係の研究者の参加が多数あったことであろう。また、オランダ、アメリカ、日本からも若干名の参加があり、日本からは立教大学淡路剛久教授、東京経済大学片岡直樹教授らが日本の経験に関する報告や中国の立法草案に対するコメントなどを行った。
続きを読む "環境損害賠償立法国際シンポジウムに参加" »
2003年11月22〜28日にCLAPV(公害被害者法律援助センター)は北京にて環境法実務研修を実施した(2003年12月24日付け記事参照)。私は23日と24日の一部だけ傍聴した(研修の様子はこちら)。ここでは簡単に研修の概要と雑感を記しておきたい。なお、この研修については、CLAPVサイトの最新動態で写真付きで報告されているほか、法制日報(法務行政専門紙)、中国環境報(環境行政専門紙)、人民日報(中国共産党中央の機関紙)で報道されている。各記事についてはCLAPVサイトの媒体報道(メディア報道)を参照されたい(中国語)。
環境法実務研修コースは、CLAPVの重点活動のひとつとして2001年以来毎年行われ、今回は3回目にあたる。初回の対象者は弁護士(律師)だけであったが、2回目からは裁判官(法官)も加わっている。つまり、弁護士と裁判官がともに机を並べて研修を受けるという非常にユニークなコースとなっている。参加者数は第1回(2001年)は弁護士100名、第2回(2002年)は弁護士・裁判官各50名(計100名)、そして今回は弁護士・裁判官各40名(計80名)である。また第2回から研修参加費は無料となっている。これまで行われた3回の研修の概要についてはCLAPVサイトの律師網絡に掲載されており、そこから各コースに参加した弁護士のリストもダウンロードできるようになっている。
続きを読む "CLAPV環境法実務研修を傍聴" »
すでに当サイトの昨年12月24日付けの記事及びフォトアルバム(200311 Grassroots NGO Forum in Beijing及び200311 The 3rd NGO Forum in Beijing)で紹介した通り、昨年11月に北京で行われた二つNGOフォーラムに参加する機会を得た。この二つのNGOフォーラムとは、11月17日に中国国際科技会展中心で行われた「『ヨハネスブルグ+1』中国草の根環境NGOフォーラム」(主催:北京地球村、協賛:フォード財団)と、11月18〜20日に中国人民大学で行われた「第3回中国国際環境協力NGOフォーラム」(主催:中国人民大学、中国環境国際基金(IFCE)・北京地球村、実施:中国人民大学農業経済系、協賛:フォード財団・国際鶴基金[International Crane Foundation]・太平洋環境[Pacific Environment])である。この二つのNGOフォーラムはそれぞれ独立したものであるものの、二つとも主催団体となった北京地球村の呼びかけで参加した多くの草の根環境NGOにとっては、実質上一続きのイベントとなった。ここでは、この一連のフォーラムの概要を紹介したい。
続きを読む "北京NGOフォーラム報告(概要)" »
CLAPVの王センター長らは今年の9月と10月の2回にわたって来日し、最近の訴訟支援活動の紹介を行った。ひとつは、9月13〜15日に滋賀県立大学と滋賀大学で行われた第22回日本環境会議・滋賀大会、もうひとつは10月4日に龍谷大学で行われたミレニアムプロジェクト国際シンポジウム「21世紀の地球環境とサステイナブル・ディベロップメント」である。
CLAPVと日本の研究グループ・NGOとの本格的な交流は、2000年3月末に日本環境会議の招待で第19回日本環境会議東京・川崎大会及びその直前に行われた公害弁護士連合会大会にオブザーバーで参加したことに始まる。
続きを読む "CLAPV来日レポート(2003年9・10月)" »
中国政法大学公害被害者法律援助センター(CLAPV)は、1998年10月に同大学の認可を経て、司法部に登録された民間環境保護団体、いわゆる環境NGOである。これはあくまで通称であり、正式登録名は「中国政法大学環境資源法研究・サービスセンター」である。しかし、通称のほうが同センターの活動実態を端的に反映している。CLAPVは同大学の環境法専任教授の王燦発センター長および同副教授の許可祝副センター長を中心に、学内外の教員や大学院生、弁護士などのボランティアで運営されている、いわばプロフェッショナルな環境NGOである。
続きを読む "CLAPVによる環境汚染被害者への支援活動" »