2004年6月 8日 (火)

この「藍天碧水研究」ではこれまでは筆者の調査研究のメモや参加した会議報告について書き留めるだけでしたが、今後はメーリングリストや共同研究メンバーに提供させていただいた情報についてもここに記録していきたいと思います。つまり自分のメールの過去ログを残すメモ帳として活用しようというわけです。

2004年4月13日 (火)

2004年3月に熊本県にて行われた環境被害救済日中国際ワークショップ及び水俣・公害弁連交流会に参加しました。開催概要は以下の通りです。また写真を下記リンクにアップしておきましたのでご覧ください。また詳細は追って報告できればと思います。

2004年3月18〜19日水俣交流会
現地案内:・全国公害弁護団連絡会議(熊本水俣病弁護団)・アジアと水俣を結ぶ会
Photo Album:200403 Minamata

2004年3月20〜21日第2回環境被害救済日中国際ワークショップ(熊本)
会   場:熊本学園大学
共催団体:熊本学園大学・日本環境会議(JEC)・環境再生政策研究会・中国政法大学公害被害者法律援助センター(CLAPV)・全国公害弁護団連絡会議
協力団体:オランダ国際開発協力機構(NOVIB)
Photo Album:The 2nd Japan-China WS in Kumamoto

2004年3月21日全国公害弁護団連絡会議(公害弁連)第33回総会・日中韓懇親会(熊本)
Photo Album:The Anual Meeting of Koubenren in Kumamoto

2004年1月25日 (日)

2003年11月22〜28日にCLAPV(公害被害者法律援助センター)は北京にて環境法実務研修を実施した(2003年12月24日付け記事参照)。私は23日と24日の一部だけ傍聴した(研修の様子はこちら)。ここでは簡単に研修の概要と雑感を記しておきたい。なお、この研修については、CLAPVサイトの最新動態で写真付きで報告されているほか、法制日報(法務行政専門紙)、中国環境報(環境行政専門紙)、人民日報(中国共産党中央の機関紙)で報道されている。各記事についてはCLAPVサイトの媒体報道(メディア報道)を参照されたい(中国語)。

環境法実務研修コースは、CLAPVの重点活動のひとつとして2001年以来毎年行われ、今回は3回目にあたる。初回の対象者は弁護士(律師)だけであったが、2回目からは裁判官(法官)も加わっている。つまり、弁護士と裁判官がともに机を並べて研修を受けるという非常にユニークなコースとなっている。参加者数は第1回(2001年)は弁護士100名、第2回(2002年)は弁護士・裁判官各50名(計100名)、そして今回は弁護士・裁判官各40名(計80名)である。また第2回から研修参加費は無料となっている。これまで行われた3回の研修の概要についてはCLAPVサイトの律師網絡に掲載されており、そこから各コースに参加した弁護士のリストもダウンロードできるようになっている。

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2004年1月22日 (木)

長文記事が増えると、ページ全体が見にくくなってきますので、一部の記事では最初の一、二段落だけ表示されるようにしています。続きを読まれる場合は、各記事の末尾にある”続きを読む”をクリックしてください。

2004年1月21日 (水)

すでに当サイトの昨年12月24日付けの記事及びフォトアルバム(200311 Grassroots NGO Forum in Beijing及び200311 The 3rd NGO Forum in Beijing)で紹介した通り、昨年11月に北京で行われた二つNGOフォーラムに参加する機会を得た。この二つのNGOフォーラムとは、11月17日に中国国際科技会展中心で行われた「『ヨハネスブルグ+1』中国草の根環境NGOフォーラム」(主催:北京地球村、協賛:フォード財団)と、11月18〜20日に中国人民大学で行われた「第3回中国国際環境協力NGOフォーラム」(主催:中国人民大学、中国環境国際基金(IFCE)・北京地球村、実施:中国人民大学農業経済系、協賛:フォード財団・国際鶴基金[International Crane Foundation]・太平洋環境[Pacific Environment])である。この二つのNGOフォーラムはそれぞれ独立したものであるものの、二つとも主催団体となった北京地球村の呼びかけで参加した多くの草の根環境NGOにとっては、実質上一続きのイベントとなった。ここでは、この一連のフォーラムの概要を紹介したい。

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2004年1月10日 (土)

中国政法大学公害被害者法律援助センター(CLAPV)のウェブサイトが一新されている。

CLAPV(http://www.clapv.org/)

以前に比べて見やすくなったというのが第一印象である。とりわけ「最新動態」は、CLAPVによる訴訟支援やその他の活動の最新情報を知るのに便利だ。CLAPVが支援してきた訴訟、関連報道、CLAPVの中心スタッフによる訴訟事件の分析、環境法の執行に関する質問回答など、CLAPVの主な活動の記録がここに集約されているようだ。もちろん電話による相談などこのサイトには掲載されていないものの重要な活動記録はまだ他にもあるだろう。英語のページについてはまだ建設中のところがほとんどである。また日本との交流が少なくないにもかかわらず、日本語のページがないのは残念。センターの紹介やCLAPVに関する日本語の記事、レポート、論文などもすでにいくつかあるのだから、まずはそれらをCLAPVに提供してサイトに掲載してもらうというのはどうだろうか。

2003年12月24日 (水)

11月に北京へ出張した際に参加した下記の環境NGO関連の会議の写真をPhoto Albumsにアップした。
またそれぞれの会議のレポートは改めてまとめてみたい。
※撮影条件があまりよくなく、また撮影技術が未熟なためにかなり見にくい写真集になってしまいました。雰囲気だけでもつかんでいただけると幸いです。

11月17日 「ヨハネスブルグ+1」中国草の根環境NGOフォーラム
 主催:北京地球村
 協賛:フォード財団
 Photo Album: 200311 Grassroots NGO Forum in Beijing

11月19〜20日* 第3回中国国際環境協力NGOフォーラム
 主催:中国人民大学、中国環境国際基金(IFCE)、北京地球村
 実施:中国人民大学農業経済系
*会議は18日から。18日には中国国内NGO向けのトレーニングコースが開かれた。
 Photo Album: 200311 The 3rd NGO Forum in Beijing

11月23〜24日* 環境法律実務研修
 共同主催:中華全国律師協会、国家法官学院、中国政法大学
 実施:中国政法大学環境資源法研究・サービスセンター
 協賛:オランダ大使館、フォード財団
*研修全コースは28日まで。
 Photo Albums: 200311 CLAPV Training Course

2003年11月10日 (月)

CLAPVの王センター長らは今年の9月と10月の2回にわたって来日し、最近の訴訟支援活動の紹介を行った。ひとつは、9月13〜15日に滋賀県立大学と滋賀大学で行われた第22回日本環境会議・滋賀大会、もうひとつは10月4日に龍谷大学で行われたミレニアムプロジェクト国際シンポジウム「21世紀の地球環境とサステイナブル・ディベロップメント」である。

CLAPVと日本の研究グループ・NGOとの本格的な交流は、2000年3月末に日本環境会議の招待で第19回日本環境会議東京・川崎大会及びその直前に行われた公害弁護士連合会大会にオブザーバーで参加したことに始まる。

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2003年11月 8日 (土)

中国政法大学公害被害者法律援助センター(CLAPV)は、1998年10月に同大学の認可を経て、司法部に登録された民間環境保護団体、いわゆる環境NGOである。これはあくまで通称であり、正式登録名は「中国政法大学環境資源法研究・サービスセンター」である。しかし、通称のほうが同センターの活動実態を端的に反映している。CLAPVは同大学の環境法専任教授の王燦発センター長および同副教授の許可祝副センター長を中心に、学内外の教員や大学院生、弁護士などのボランティアで運営されている、いわばプロフェッショナルな環境NGOである。

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2003年11月 6日 (木)

この10年来、中国の環境問題の研究を進めるなかで、最も腐心したことといえば、環境汚染の現場にいかにして近づくかということであった。環境汚染の現場を見ることなくして、環境汚染の実態はわからない。しかし、中国ではそれがなかなかできないのである。ひとつには、環境汚染問題が非常に深刻な地域では、それ自体が社会不安を招きかねない「政治的に敏感な問題」であるからであり、またひとつには、(これは日本でも多かれ少なかれあることだと思うが)自分の庭の汚れたところをわざわざお客さんに見せたくないという心理が働くからであろう。

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